リシケシには10日間滞在した。
ヨガの聖地に来たのに、ほとんどがインドの洗礼(下痢)で療養だったけど(笑)
だけど、リシケシで下痢になってよかったわ。
(ならない方がいいんどけどねっ)
オフシーズンだから、人がいなくて静かで自然も多くて、何より泊まっていたコテージもキレイで居心地が良くて病にふせてる私は助かった。
スタッフの人たちも親切で、具合が悪い私に気付いて毛布を持ってきてくれたりした。
料金も安くて嬉しかったけれど、(オフシーズン料金だったので、ホットシャワー付きで一人100ルピー!!)なにより、スタッフの人がとてもよくて、それが一番嬉しかった。
やっぱり人なんだね。
リシケシ、特にコテージの近くの山の中が大好きだった。
たくさんの人と会って、話したのもリシケシ。
いろんな人生を歩んで、みなそれぞれ必死に生きて、ふぅってリラックスしにリシケシに来てる人が多い気がした。
落ち着くにはまだまだな私だけれど、自分の行き先を考えてる私にとっては、学べる土地。
リシケシで聞いた中で印象的だった言葉がある。
“インドではね、食べ物が食べられれば、そんなにお金は必要ないの。
シンプルな暮らしができて、逆に楽なのよ”
ふっと、オーストラリアを思い出した。
ワーホリ中、私が学んだことは本当にたくさん。
インドに来てから、ワーホリでの生活、オーストラリアのこと、すごく思い出す。
そのひとつに、お金に対する価値観。
オーガニックファームで、オージーの家族と暮らし、“お金”ということに対しての考え方が変わった。
都会にいると”買わなくちゃいけないもの”が多くてお金がたくさんいる。
でも、自然と一緒に暮らせる場所にはそう、お金は必要ない。
お金のことにリンクするので、前にコメントにもらった“未だに事務所からお給料をもらっているんですか?だから、将来が不安じゃないんですか?”質問の答えをここで。
事務所には所属してるけど、仕事はしていないから、お給料はもらえないよ。
もらえたらいいんだけど(笑)やはり世の中はそんなに甘くない(/TДT)/
オーストラリアに来てからはバイトして生活してたよ。
今の旅はオーストラリアで貯めたお金を使ってます。
無職なので、収入はありません。
事務所のマネージャーはモデル時代からずっとブログをしてて、何度も登場してる鬼マネさんなんで、レギュラーキャラとして今でも自然に登場してます。
怖くて有名だけど、実は本当はとっても優しいよ。笑
人生の先輩でもある彼女は自由人である私に対して、ハッキリと厳しいことを言う人。
海外に出て生活して、旅していて、で、あんた結局なんなわけ?と、ズバズバズバーとマシンガン撃ってくるような存在で、モデル時代、何度“丸顔!痩せろ”と言われたことか。 ←事実なんで反論しようがないんだけどね。笑
歳を重ねると、そうやって言ってくれる人もすごく少なくなるから(私のまわりには多いけど。笑)貴重な存在。
と、話が少しズレましたが…お金に関しての価値観は、自分の家族がいるとまた考え方が変わってくるだろうけれど、今の私は一人だから、最低限のお金と自分が好きなこと、わくわくできることがあれば、それでいい。
やりたいことに情熱かけて、時間かけて、とことんやれば、お金は後からついてくるって信じてる!
夢見る三十路もなかなかいいものだよ(。・ω・)ノ゙
将来が不安じゃないか?
全くないって言ったら、それは違うけれど、今はわくわくしてる方が多いよ。
何もないから、不安じゃないってのもある。
昔はお金もあって、仕事もあって、好きな物を好きなだけ買えたけど、それでも、家に戻ると、いつも不安だった。
ずっとモヤモヤしてて、人のことも自分のことも傷つけて、それでもそのモヤモヤの原因が分からなかった。
不安じゃなくなったのは、日本を出てからはいろんな人に会って、いろんな人生を見て、視野がもっと広がったからってこともある。
自分の無力感、無知だということを思い切り知ったからってこともある。
大きな空と山、海、満天の星を見てたら自分の小ささが身に染みた。
そしたら、私ってこんなに小さいんだ。
悩んでることなんて、小さいもんだなって、楽になった。
実は、オーストラリアを出る前、けっこうしんどかった。
就職するはずだった会社が、突然、ビザ出ません!
さらには働き始めて3ヶ月くらいから給料が出なくなっちゃって、えーーーなんじゃこりゃ!?みたいな。
今ならどんなじゃい!って笑えるけど、当時はどうしていいか分からなかった。
就職は、ワーホリで過ごして、将来を考えないといけない時期(日本に戻るのか、オーストラリアに残るのか、はたまた違う国へ行くのか)ちょうどその時期に話をもらって、決めたのだけど、そこの会社で働くこと、シドニーに引っ越しすること、どれもこれも自分にとっては大きな決断で、自分の人生を決めたつもりだった。
初めての就職だ!って嬉しくて、仕事に情熱を持てることもしあわせに感じたし、まわりにも公言して、心配してくれてる人たちも喜んでくれて、私もすごく嬉しかったの。
だけどもだけども、数ヶ月でちーんな結果に終わり、自分の問題なら努力して改善する余地があるだろうけれど、会社のお金の問題は私には解決できない。
やべーやべー、日本に帰国して報告もしたし、シドニーに居続ける意味ないけど、学生ビザある間はオーストラリアにいなくちゃいけないし…学生しながら、バイトして生活できるのか!?
など、色々とよぎることはありましたが、結局、会社を辞めることを選択するしかなく、まわりに報告すると、“やっと落ち着くと思ったのに、なんで辞めるんだ?”“そんな会社を選んだオマエが悪い!”“さすが、砂央里。つめが甘い!””モデルやってた奴は考えが甘いんだよ”の連発。
全くその通りで、ただ頷くばかり。
(モデルやってた奴は…のくだりは、私だけであって、他の人は甘くないと思うので反論)
でも、しょうがないでしょ。全部勉強だぜーだはは!
って、日本ではこんな風になかなか言えない。
特に30歳近い私が言ったらヤバいでしょ。笑?
が、オーストラリアだと、まっ、他に何かあるでしょ!その会社で働くなって意味だよ。いいことあるよ!ってまわりもスーパーポジティブ。
(ま、結局は他人事だからってのもあると思うけど。笑)
何歳になっても色々なことに挑戦している人がいて、三十路手前の私ですら、まだまだ若く感じる。
と、オーストラリアに住んだからこそ、開花することのできた自分らしさはすごくある。
何かすごく深刻な問題があっても、他に手段はあるし、今は投げ出して逃げ道を作ったっていいじゃない!世界の終わりじゃないんだからって、物事に対する視野は広がった。
会社はハチャメチャだったけど、恨んでも仕方ないし、前に進むしかない!
それに、やっぱり人生はバランスで、ひとつ失えば、ひとつ何か得るってことなんだよね。
それに、私、オーストラリア時代、なかなかハードなバイトを数々こなした経験があるので、最悪、仕事はどうにかなるだろうと変な自信がある。
それに悪いことあれば次、なんか良いことくるわ!
うーん、良いことがいつくるか分かんないから、自分で見つけに行こう!
ということで、今回の旅が始まりました。
自分の知らない世界に行って、いろいろなものを見ると、自分の視野や自分の思ってた“普通”に変化が起きる。
“ああ、私の見ていた普通って、普通じゃなかったんだ”
そうすると、不安だったことも小さく感じて、なんか平気になっちゃうんだよね。
1+1が2だけじゃなくて、他の数字になる可能性があることを学んで、答えは“はい”か“いいえ”だけじゃないって分かると楽しくなる。
と、答えまで長くなりましたが…
全く不安がないわけじゃないけど、不安でもないよ。
いろんな人生や生き方があるから、自分のやりたいことやって、とことん生きればいいって思う。
今はまとまりがなくても、点は線となって線はどこまでも続いて行く。
今、インドで見ていること、体験していることも私の人生に大きく影響を与えてくれてる。
また私の中に新しいものが芽生えるって感じてる。
インドに来てよかった!
人生は旅であり、旅は人生である!
相棒がクリスマスにくれた英語版アルケミスト。
著者パウロが冒頭ですごく素敵な言葉をたくさん残しているのでここに一文。
人生の秘密は七回転んで8回起きること。
さぁ、今日も泣いて、笑っていこー!
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七回転んで八回起きる!
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